目が覚めたら夕方だった。
普段あまり寝る時間がないせいか、休みの日はかなりの時間寝てしまう。
多分コアラぐらい寝てる。
もう一歩も家から出ないつもりでいたんだけど、
渉さんが、サラダが食べたいと仰った。
家の中に、植物性の食物がポップコーンしかなかった。
仕方がない家から出るか。
徒歩20秒のところにコンビニとスーパーがあるので
出来合い買ってくればいいか、と思ってもそもそと着替える。
渉「歩が作ったやつがいい」
ぼく「ええ~…。サラダなんて誰が作っても同じだろ…」
渉「…そんなにしんどいならいい」
ちょっと不機嫌ぽくなる渉さん。
なんだよもう。
作ったって実際俺が食うんだからな。
ぼく「…わかったよ。でも簡単なのしか作んないぞ」
渉「いい!ヤッター(∩´∀`∩)」
そう言えば、渉さんがこんな風に「どうしてもこっちがいい」と言う様なことは、初期の段階ではあまりなかった気がする。
これはいい兆候か?悪い兆候か?
スーパーに着くとレタスが安かった。
トマトとレタスとツナをマヨネーズで和えよう。
超簡単だけど俺の好きな組み合わせだ。
途中アボカドを見た。
いつもより少し安い。
立ち止まる俺。
ぼく「アボカドとトマトの生ハム巻きもいいよな…
」
渉「酒呑む気満々だろ」
バレとる。
ぼく「いや、俺は今日はお前の為にサラダを作ると決めて来た。
だからサラダで呑む」
渉「まあいいけど(笑」
ひよこ豆食いたいな、と思ったけど、ミックスビーンズしか売ってなかった。
サラダ作り中。
ぼく「なあ渉さん」
渉「うん?」(テレビ見てる
ぼく「俺のやらなきゃいけないことって何だろう」
唐突に変な質問をする俺。
何だろうまだ寝ぼけてるのか?
渉「…子づくり?」
種の保存的なやつな。
ぼく「いや、そうじゃなくて。そもそも俺子供嫌いだし」
渉「そんなこと言ってちょっと好きだろ」
ぼく「いや本当に。ていうか俺自分が生きてるだけで精一杯だし」
渉「…俺に出来ることならするよ」
ぼく「お前に出来ることなんか無いだろ」
…あれ?
俺、今言っちゃいけないこと言わなかったか?
渉さんが座ってたところをみる。
…居ない。
え?
嘘だろ?
こんな雑談の延長で消えちゃうのかよ。
ぼく「…渉さん?」
返事がない。
ぼく「嘘だろ…渉?」
渉「お、マヨネーズの量いい感じじゃん」
つまみ食いされていた。
ぼく「何だよお前、俺は、あー…もう…本当に…」
本気でびびりまくっていた俺、ヘラヘラ笑う渉。
渉「俺はお前が望まない限りいなくなったりしないよ。まあそいうことだから諦めろ☆(ゝω・)」
なにこいつ腹立つわ。
今渉とテレビ見てる。
別に何を話す訳でもないけど。
たまにはこうやって家でまったり過ごすのもいいか。
大体家にいるときは相方がいるか台本読んでるか俺が寝てるかだもんな。
明日4時起きだ。
あ、そう言えば、いつ寝てるのかを聞いてみたけど、
自分でもよく分からないみたいだった。
まだちゃんと存在が確立してないからかも、らしい。
そういうものかね。
少なくとも、俺が起きてる時は寝てる様子は無いんだよな。
寝る前にもう一度ちゃんと謝っておこう。
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