今日は腹は下さなかった。
だが急に吐き気に襲われた。
昨日あまり眠れなかったからか。
洗面所に飛び込んでゲホゲホやっていたら
渉さんが背中さすってくれた。
くれたんだけど、そのときの言葉が
渉「大丈夫か?悪阻か?」
ぶっ飛ばすぞお前。
だがここで直前まで呼んでいた本の影響か、僕の中の可笑しなスイッチが入る。
ぼく「ごめんなさい渉さん…オエッ…あなたに迷惑をかけるつもりはなかったのに…」
渉「歩…まさか…あの時か?あの時なのか?」
ぼく「そうよ…だってわたし…あなたにしか…」
渉「すまない…すまない歩…俺は、俺には…」
ぼく「いいのよ渉さん…わたし、あなたを愛して…オ"エ"エ"」
渉「俺だって愛してる!!」
ノリノリで後ろから抱きついてくる渉。
出そうで出ない辛さに涙ちょちょぎれる俺。
何故か大笑いしている京。
阿鼻叫喚の洗面所。
しばらくこの三文芝居は続いたが結局何も出なかった。
俺は外の空気を吸うために少し出歩いた。
しばらく深呼吸をしていると回復したので仕事に戻った。
さっきから渉さんがすげえ静かだ。
あれは一体何だったんだ。
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