たまにレストラン街のインフォメーション係をしている。
若い男女が僕の前に来て何やら話していた。
男の方が「聞いてみたら?」と言った。
何を聞かれるのだろう、と僕は身構えた。
女が近づいてきてこう言った。
女「ここに座って何してるんですか?」
先程インフォメーションと述べたが、
本来カウンターがあるべきところに別のテナントが入ってしまい
ただの長机にパイプ椅子なのだ。
分からないのも仕方ない。
僕「ご案内をしています」
苦笑いしながら答える。
するとまた女が口を開く。
女「あの、でも高校生ですよね?」
そんなわけあるか
僕「えっと…25です…」
女「!?!?!?」
男「ご、ごめんなさい、制服着てるから…」
ブレザーじゃねえよスーツだよ
男「高校生がこんなところに座って何してるのかなって思って…」
だから高校生じゃねえっつってんだろ
僕「はは、紛らわしくてすみません」
なんで謝ってんだ。
真面目に仕事してるだけなのになんで謝ってんだよ俺。
疑問が解決された二人は笑顔で去っていった。
聞かれたことなどは報告書に書かなければならないのだが
流石に今回のは書けなかった。
ああそうか、
だから今までいろんな人に不思議そうな目で見られてたんだ。
社長、俺この仕事向いてないです。
渉「そろそろ笑ってもいい?」
お前の夕飯が魚肉ソーセージ1本でもいいならな。
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